アラウンド・サブ4!!

一番若い今、サブ3.5達成へ!57才です。無理なく故障なく走り続けることが大きな目標です

書評:大迫傑 走って悩んで見つけたこと。

ラソンランナー・大迫傑氏の著作「走って、悩んで見つけたこと。」を読みました。

2019年8月30日第一版発行の新しい本なのでまだ読んでいないランナーの方もいるかと思いますが、私なりのレビューを書いていきます。

 

練習を積み重ねているランナーでなければ、

「ふーん、それはそうだろう。」

「まあ、確かに。」

「すごく一般的で普遍的なことだよね」

で終わってしまうかもしれません。

 

 

 しかし、真剣に走り続けることの素晴らしさ、楽しさをしっているランナーであれば大迫傑氏の言葉が突き刺さるはずです。

 

 サブ4をいまだ達成できていない私でさえそう思えるのですから。

 

走って、悩んで、見つけたこと。

走って、悩んで、見つけたこと。

 

 走るというのは孤独できつい作業です。

だからこそ

自分自身と向き合い、心の声を掘り下げ、自分の頭で考え答えを見つける力をつけられるのもマラソンの魅力だと思っています。

そのことを知っているから、僕は今日も明日も走り続けているのです。                         以上 要約 

 走って悩んで見つけたこと。 大迫傑

大迫傑選手が自分の言葉で、読んでいるすべての人にわかる言葉で一生懸命伝えようとする気持ちが伝わってきます。本当にこれに尽きる、と思います。

 

 僕は駅伝が好きではなかった。駅伝という種目に魅力があるのはわかっています。でも輝いているのは自分じゃなくて学校であって、選手はただの使い捨てに過ぎないんじゃないかという思いが当時から今までずっとあるんです。

                          以上 要約 

  走って悩んで見つけたこと。 大迫傑

 日本のトップの現役選手がこれだけのことを語るのはすごいな。とただただびっくりしました。たしかにそう思う部分はあります。選手が足を骨折していても走る続けるようなことはあってはならないと思います。毎年、箱根駅伝を楽しみに見ている自分が言うのもなんですが。

 

ラソンはエネルギーをいかに少しずつ出していくかが重要です。スタートで満タンに入っている自分のコップから少しずつエネルギーを出していかないといけない。

以上 要約 

 走って悩んで見つけたこと。 大迫傑

スタートではゆっくり入るネガティブスプリットは私の憧れです。いつか30km以降を加速してゴールしたいですね。サブ4を突き抜けて。

 

 

 迷うこともありますが、一度決断したら終わったことはくよくよ考えず、次をどうするのかと考えるだけです。大切なのは常にポジティブで平常心であること。

以上 要約 

 走って悩んで見つけたこと。 大迫傑

  終わったことをくよくよ考えるのは、ほとんどムダです。少なくとも「くよくよ」の部分は害ですらあります。

 趣味として、楽しんで「くよくよ考えている」ならいいですが。

私は暇なとき、これをやりますね。お酒やアイスクリームをお供にすれば最高です。

 

 ラソンを始めてから知ったのは、どんなに長くてもゴールはちゃんとあるんだなということ。そして走ったあとの達成感は他の競技とは違うと感じています。自分と向き合ってきた時間が長いがゆえに、ゴールの瞬間にそのすべてが頭によぎるし最後まで走り切ったという喜びは格別です。だからみんなマラソンを走るのではないでしょうか。仕事がある中、時間を作って、厳しい練習にも耐え、禁酒をしたり、遊ぶ時間を削って我慢した結果たどり着いたコールには、やっぱり気持ちが弾けます。マラソンでは誰しもがそういう瞬間を味わうことができるんです。

以上 要約 

 走って悩んで見つけたこと。 大迫傑

 読んでいて一番気持ちよかったのはここでした。一人でスタンディングオベーションしそうになりました。

 大迫傑選手は、現役引退後は指導者を目指すそうですが、一流選手をそだてることから市民ランナーに寄り添うことまで、すべてのレベルのランナーの指導者になれるんじゃないでしょうか。大迫傑選手が苦手な人はとことん苦手、というパターンもいっぱいありそうですが。

 

ラソンはやっぱりきついものです。でも目の前にあるし、避けられないから向き合うしかない。ラソンの良さはそこにあるし、これは普段の生活にも通じると思っています。嫌だけどやらなければいけないことはあるし、目の前にあったら逃げられない、逃げたくないから向き合う。それが僕にとってマラソンを走るということなんです。

以上 要約 

 走って悩んで見つけたこと。 大迫傑

 私にとっては「仕事そのもの」に置き換えることができます。大迫傑選手にとってはマラソンはまさに「仕事そのもの」だし。

 

ラソンにおいてはきつい瞬間があっても、そのあとに楽になる瞬間が絶対にあります。だから、先を考えずに、楽なことやポジティブなことを考えて、今にちゃんと集中することが重要です。

未来はすべて今の影響を受けているんです。

きちんと今を積み重ねていれば、レースの直前に自分を信用することができます。過去も、先も意識しすぎることなくただ今をしっかり過ごす。それだけです。

以上 要約 

 走って悩んで見つけたこと。 大迫傑

 

 きつい場面で楽しいことを考えてブレークスルーしていきたいですね。

しっかり練習して「あれだけやったんだから大丈夫」と思いたいです。

 

周りは変わっていくかもしれないけれど、その瞬間瞬間を生きているのだから、次に起こることに対して向き合って、今を生きることに楽しさや意義があると僕は思っています。

走って悩んで見つけたこと。 大迫傑

 なんかもう、人生の極意そのものですね。お坊さんとかではなくて(失礼)現役トップ選手の大迫傑選手がいうことなのでよりリアリティがあります。

 

故障をしたとき、調子が悪いときに走れないからと練習しなければブランクができてしまう。

 いつもと同じことはできないかもしれない。でもその中で、今の自分ができる範囲の努力をし続けることです。

 差ができてから追いつこうと頑張ったとしても、それではもう遅いんです。でも、意志を持ち続けていれば人は変わっていく。誰もが劇的に変わることを期待しますが、そんな近道はありません。

 意志を持って続けていくことで少しずつ変わっていくんです。

 調子が悪いから、疲れているから練習を休む。ファンランナーならそれでもいいと思います。でもそれだと一生ファンランナーのままではないでしょうか。

 下手をすれば、ファンランナーどころか、そのままズルズル走ることをやめてしまう可能性も高い気がします。

そんなときはプールで歩く、泳ぐ。自転車で走る。ジムのエアロバイクを漕ぐ。体幹レーニングをする。何かをすることにします。

 

 

一日24時間という制約がある中で、いかに必要のないものを取り除いて必要なものだけで自分の身を固めていくか、無駄を省いていく作業がすごく大事になってきます。そう考えると他人と強調したり、他人に合わせ、寄り添って練習をするというのは、僕にとっては何のメリットもない。

 だから今は同じ方向性、レベルを持った選手としか一緒にトレーニングをすることはありません。

以上 要約 

 走って悩んで見つけたこと。 大迫傑

  断捨離・ミニマリスト・徹底した個人主義。合理主義。私にはそう感じます。

かっこいいです。実際に実行できていることがかっこいいです。

 

 やらない理由は簡単に見つかるものです。だからやるべき理由を常に探して積み重ねていきます。やらない理由を排除したらやるべきことだけが残るはず。難しく考えることは誰にでもできます。自分はすごく考えている、深く掘り下げているという人も多いけれどそれは実はみんながやっていること。特別なことじゃありません。

 それよりもいかにシンプルに物事を進めるか、無駄を省いてまっすぐに尖らせていくかのほうが難しい。僕は意志を持って、シンプルにシンプルにというのを心がけています。

以上 要約 

 走って悩んで見つけたこと。 大迫傑

 自分では頑張っているつもりでも成果が出ていない人。「私は私なりに精一杯やっている」という人はみんなこれじゃないでしょうか。

 

走ることで悩んで、それをどうやって解決しているかというと、やっぱり走る続けることしかないんです。一人の時間を大切にして走り続けることで答えはいつも見つかっている気がします。走りながら自分自身と対話をすることで、徐々に納得のいく答えを出しています。

以上 要約 

 走って悩んで見つけたこと。 大迫傑

  本文の最後まで全くブレていません。大事なことは繰り返す必要があります。

 

 Q.モチベーションを保つためにしていることはありますか?  に対して

 モチベーションは保つものではなくて、日々湧いてくるもの。単純に記録を伸ばしたいだけでは長くは続かないです。人間の感情ってそんなに長く維持できるものじゃない。練習後においしいものを食べたいとか、みんなに注目されたいとか。日々いろいろなことに見出すものだと思っています。

以上 要約 

 走って悩んで見つけたこと。 大迫傑

 ランニングの楽しさは人それぞれ。

私も、走ること・ランニングでいろいろな楽しいことを追求していきます。

 

以上です。

ありがとうございました。