アラウンド・サブ4!!

一番若い今、サブ3.5達成へ!57才です。無理なく故障なく走り続けることが大きな目標です

雪の登山はドMなランナーに最適です!!

こんにちは。

感染予防がとても大事になってきましたね。

人混みを避け、基本的な衛生管理(手洗い、マスク、生活エリアの消毒)をしっかりするのはもちろんですが

 

学校や会社へ、普通に電車やバスで通っている現状からは

ウイルスがある程度、体内に入ってくるのを防ぎきれないと想定して

十分な栄養、休息、睡眠をとり抵抗力をつけることがかなり大事だと思います。

 

自分の身は自分で守る覚悟が必要になってきたと思います。

 

伯耆大山(鳥取県)に登ってきました!

https://www.kojitusanso.jp/tozan-report/detail/?fm=21427

アウトドアショップの好日山荘から拝借しました

 鳥取県の名山、伯耆大山。第二峰の弥山(みせん 1,709m)に登りました。

写真のように晴天だと素晴らしい展望が楽しめるみたいですが・・

 

当日は5合目あたりからずっと、ガスっていました。

視界が真っ白で周りが見えない「ホワイトアウト」の数歩手前といったところでしょうか。

 

当日は曇天で、登れば登るほどガスで視界不良になっていきました。

 

普通の登山でもハードですが

目印が少なく、視界が不良で道に迷いやすく、滑りやすく、雪に足を取られる雪山登山のハードさは想像以上でした。

 

そして、想像以上に素晴らしい体験でした。

多くの学びと感動、経験値が得られたので本当に行って良かったです。

ランナーにおススメです。

ドMな経験の後に訪れる快感を是非味わってほしいですね。

※ 万全の準備と経験者との同行が必須です。万一のために「登山保険」も必要です。

雪の登山のハードさ①アイゼン

雪の登山で必須なのは「アイゼン」と呼ばれる

登山靴に装着するトゲトゲ状のスパイク的なものです。

これを雪にグサッと刺して歩きます。

 

これが重いです。

片足で500gほどあります。

私が購入したのは中国製の安価なもので、しかもトゲトゲ(爪)が14本ある

わりとヘビーデューティなモデルだったこともあります。

しかも歩行時に雪をしっかりホールドするので実際はもっと重いです。

 

雪の中に突っ込んで引き揚げていくので

すごい「モモ上げ歩行」になるのでトレーニング効果は抜群でしょう。

 

雪の登山のハードさ②歩行時のバランス

雪の中に足を突っ込んで歩くのでバランス感覚が要求されます。

踏み込んだ足に全体重を乗せてしまうとズブズブと足が雪に刺さってしまい体が傾き転びそうになったり、足が抜けなくなってしまいます。

雪の上に交互に足をのせていく感じで歩いていくとスムースでした。

今回は左足が多くグサッと雪に刺さっていきました。

ランニングでも左足のほうが先に疲労が来るので

左足のほうに体重が多くかかっているのだと思います。

 

左右のバランスの大事さと、自分の歩行時のクセが良くわかりました

 

他にもハードなことはいろいろあると思いますが

ランナーに参考になることはこれくらいしか

現状思いつきません。

 

ひとりなら絶対に引き返すところでした。

が、そのくらいでないと達成感は得られないと思います。どMですね。

そんなこんなですが

実際は本当にハードな場面以外では「おー、滑る、滑るよ!」など

半分はしゃぎながら雪山を楽しんで登っていきましたよ。五合目くらいまでは。

 

こんな感じで登っていきます。先行者の足跡をたどっていけたので迷う心配はあまりなかったです。

ただし、雪が降っていたり、風が強いと足跡はすぐに消えてしまいます

 

しかし、雪が深くなっていくにつれ、突然ずぼっと足が刺さる地点があるので冷や冷やでした。しかし、徐々に素早く足を引き揚げることができるようになっていきましたね。実体験による学習能力というのはやはり素晴らしいですね。

 

 

風下や、谷になっている部分は、雪が集まってしまうので深く沈み込んでしまいます。他にも、クマザサのように葉や木の幹、枝の周りは空洞になっていることが多いので、同じく沈み込んでしまいます

 

雪にハマってしまったら、焦らずに片方の足を浮かせます。その足で雪を固めて足場をつくります。あとは足場に体重を乗せて、ゆっくりと立ち上がれば大丈夫です

 

そんなこんなで頂上へ・・しかし

頂上には小屋があり、そこで格別においしい「山コーヒー」をしようと思っていましたが、閉鎖中でした。ちょっとした絶望感を味わうことができました。

 

そんなこんなでササっと写真を撮って体が冷え切る前に下山しました。ここは情報取得不足でしたね。反省点です。

 

下山はおもったより全然楽でした。

雪のおかげで膝をはじめ足腰への負担が軽かったからだと思います。

また、アイゼンで滑らず安定歩行できたのも大きいです。

 

5合目まで下ったあたりでほぼ100%生還できることを確信しました。

そこまでは生きた心地がしませんでしたね。

ここが自分では一番楽しい気分を味わったポイントでした。

 

しかし、経験豊富な相棒は

頂上手前のホワイトアウト手前の風がきつくて下手したら遭難するかもといった地点で一番テンションが高かったです。

余裕のあるスリルを味わっていたのでしょう。

 

私は6合目の避難小屋にたどり着いた時点で

「これは頂上行って下りてくるのは体力的にも無理なんじゃぁ?」と考えていて

相棒に「んじゃ、今回はこの辺で降りようか」と冗談めかして言ったら

 

「え?! 行くでしょ!?」と笑顔で即答されたので

覚悟を決めましたね。

 

雪の登山の達成感

普通の登山と比較して、滑りやすく歩きにくく、迷いやすい雪山は登り切った達成感と

無事帰還できた安堵感は別格でした。

 

人は達成感を感じるためのハードルがどんどん上がっていく(上げていく)ものなんだなぁと思いました。

 

まあこれはドM体質の人に限られるのかもしれませんが。

殆どのランナーはドMですからね。

 

 

山コーヒーの代わりといっては何でしたが

鳥取県名物の「すなば珈琲」でおいしいコーヒーを味わいました。

 

まとめ・雑感

雪のおかげで

登り下りの足腰への関節への負担は小さく

筋肉への負担は重くなり、足腰へのトレーニング効果は非常に大きいと思います。

 

また、登山を楽しみながら普段と違う足への刺激が入り、ランにつながる高負荷トレーニングにもなりますし、バランス感覚も身につきます。

 

楽しくて、格別の達成感を味わえるランニングトレーニングの一つとして

是非、おすすめしますね。

※ 万全の準備と経験者との同行が必須です。万一のために「登山保険」も必要です。

登山届と下山届も確実に。

 

冷え切った体のケアにもなる温泉、銭湯、食事は格別です。

普段のハードなランニングでも味わえますが、それに加えて

生還の喜び、生きている実感も味わえますよ。

 

ありがとうございました。

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