こんにちは。
暑くなってきました。
軽装で快適に走れる貴重なシーズンが終わる前に
しっかり走り込んでいきたいです。
ものは考えよう
緊急事態宣言中で自分が住んでいる京都から出れずにいますが。
同じ京都とはいっても縦横に長く、京都府の前は
丹後、丹波、山城と以前はそれぞれ違う国でした。今でもその特長は残っていて
それぞれ「海の京都」「森の京都」「お茶の京都」※ と観光的に
カテゴライズされています。
※お茶の京都は京都市以外のエリアですね。京都市はもとから世界的メジャー観光地ですから。
なのでバラエティ豊かに走ることは十分可能だと思っています。
京都府内という”しばり”があることはあちこち目移りせず京都をじっくりと走り込んで味わうことができるので良いです。
コースの概要
今回は森の京都。
今年の目標 「大江山鬼伝説をめぐる旅ラン」を実行しています。
大江山連峰の鬼伝説について地元の「日本の鬼の交流博物館」で
学びを深めてからスタート。
鬼伝説について妄想しながら約5kmの上りを激走。
ゴールは鬼嶽稲荷神社(おにたけいなりじんじゃ)。
あれ、この神社ふもとにもあったぞ・・(丹後ちりめん街道で。)
妄想の結果・・・この神社は・・・
鬼を祀る・あるいはその御霊を封じ込めるために建立された神社だと、私は結論しました。(トレーニング効果とまったく関係なし、ですね)
そんなオカルト的文化系な峠走旅ラン(なんのこっちゃ)の記録です。
ゴチャゴチャまとまりのない、純粋なランナーには興味ない内容が多めです。
数少ない読者様がさらに減ってしまうのが心配ですが好きに書くことが第一なので
突き進んでいきます!!
まずはランニングのサマリー
走りごたえのある、空気の綺麗な良いコースでした。
5kmで400m以上を上るなかなかきつい勾配。
さらにふもとから上れば10km以上のコース設定も可能です。
全て舗装路です。上り好きにはたまらない良いコースだと思います。
ランニングを振り返る
前回のランニングでの大江山鬼伝説についての考察は以下のとおりでした。
・大江山連峰には古くから「鬼」と呼ばれるような人が住んでいた。
・それは山賊であったり、豪族の砦を守る人であったり、鉱山の採掘人とその家族(実際に昭和までおられました)
・その人たちがふもとの豊かな里や京都の都に降りてきて、食料や娘を奪ったりなどの狼藉を働いていた
・鉱山を開発してからは武力と財力を蓄えて被害は都に及ぶようになった。
・その結果、京の都から皇子や源氏が征伐にやってきて討伐された。
といったものでした。
しかし、調べ物をしてから大江山連峰を走ることによって考えが変わりました。
「 調べて走って」わかった大江山鬼伝説
「日本の鬼の交流博物館」で展示や資料を見て鬼伝説の見方が変わりました。
結論をいえば
鬼伝説は
都に被害をもたらしそうな(もたらすとされた)勢力を「鬼」に仕立てて討伐した(したとする)伝え話だと思います。
また
鬼は地元の人に畏敬の念や愛情によって大切に祀られている。ということです。
大江山鉱山の跡地にできた施設
鬼伝説の成立には欠かせないといわれる鉱山。ここ大江山も有名なニッケル鉱山で、はるか昔から採掘されていたそうです。今回見学した「日本の鬼の交流博物館」は大江山鉱山の跡地にあります。けっこう山の中腹でこんなところになんで?と思いましたがそういうことでした。採掘場だけでなく、採掘人とその家族の生活の場であったそうでかなりの敷地面積です。ひょっとして昔はここに「鬼の城」があったのかもしれません。
鉱山を所有していた勢力は大きな武力と財力を持っていたでしょう。都としては大きな脅威です。遠く離れた都で「あそこは鬼が棲んでいる」「(鉄で作った)金棒で暴れまわり(金属採掘加工、貿易で稼いだ)財宝を持っている」といえば、そういうことになるでしょう。
鬼とされたモノ
また、鬼は人や人に似た者ではなく、厄病や震災などの厄災でもありました。
厄病=細菌・ウイルスといえるので現在でいうと新型コロナも「鬼」といえそうです。
「鬼滅の刃」が大ヒットしたのも新型コロナの流行と関連性が高いでしょう。
新型コロナでいうと
中国の武漢ウイルス研究所が現代の「鬼の城」となるかもしれませんね。
材料たっぷりですからね。
実際に酒吞童子の鬼伝説の時代(一条天皇・平安時代)は厄病が大流行しており、都はその原因追及と対策に必死だったでしょう。
このような厄病が高名な占い師によって「この鬼(厄病)は大江山からやってきている」といえばそう信じるし、そういうことになるでしょう。
それが陰陽師の安倍晴明であれば。ほとんど神ですからね、この方は。
まあ、強大な武力で地元民を襲い、都で人をさらい、厄病という脅威を与える。
そんな怖ろしい鬼を征伐したというのが「大江山・酒吞童子の鬼伝説」といえるのではないかと思いました。
気の毒な酒吞童子
しかし、酒吞童子の鬼伝説のストーリーを読むと
その征伐の仕方があまりに卑怯なので、私のような地元民でなくとも鬼に同情すると思いますね。首を切られる際に酒吞童子が「鬼に横道なきものを」と叫ぶのもわかります。
正々堂々と戦いを挑んだのではなく、山伏に変装し、酒を飲ませて寝入った相手を討ち取るわけですからね。
鬼は卑劣で極悪な存在ではなかったと思います。
地元の住民を襲ったりしたことはなかった、あったとしてもちょっとしたトラブルであったと思いますね。地元で暮らしていたわけですからね。深刻なトラブルを起こしていては都の勇者に征伐される前に滅んでいたことでしょう。
結論
都の都合で悪者にされ滅ぼされた鬼。
おそらく鬼は地元民、もしくは地元にゆかりのある有力者もしくは為政者だった。
オマケにウイルスをもたらすモノ、ウイルスそのものとされて。
そうであれば地元の方に同情されるのは必然でしょう。
その魂を鎮め慰めてあげようとおもうのは当然でしょう。
また、日本特有の「怨霊信仰」もあったでしょう。
こういったことを下地にして鬼伝説は作られていったのだと結論します。
こういった考察を5kmのランニングでした次第です。
ランニングしながら考え事をするのはかなり良いと思います。
見知らぬ土地について学習してから走る。
名付けて「文化系旅ラン」
これは楽しいと思います。
おススメです。
ありがとうございました。
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